脳血管障害

頸動脈狭窄症

頚動脈狭窄症とは

頚動脈は、脳に血液を送る重要な血管です。
この血管が動脈硬化によって狭くなる状態を「頚動脈狭窄症」といいます。
多くは無症状ですが、脳への血流が低下し、一時的な麻痺(TIA)や脳梗塞の原因になることがあります。

【原因と予防】
高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・痛風などの生活習慣病が主な原因です。
動脈硬化の進行を防ぐには、生活習慣の改善と適切な内科的治療が欠かせません。

【治療が必要な場合】
以下の場合、積極的な治療を検討します:
• 狭窄が高度(一般に70%以上)
• 一時的な麻痺(TIA)や脳梗塞の既往がある

治療方法

1. 頚動脈内膜剥離術(CEA)
首の血管を直接切開し、狭くなった部分のプラークを取り除く手術です。
根治性が高く、長期的な効果が期待できる標準的治療です。

2. 頚動脈ステント留置術(CAS)
足の付け根の血管からカテーテルを挿入し、狭窄部分に金属製ステントを留置して広げる治療です。
体への負担が少ないため、心疾患や高齢の方にも適しています。

カテーテル治療の特徴
• 切開せずに治療可能(傷が残らない)
• 高齢や全身麻酔が困難な方にも適応
• 一方で、脳梗塞のリスクを伴うため、慎重な判断が必要です

治療方針の決定について
当院では、内膜剥離術・ステント留置術の両方に対応しています。
年齢、全身状態、動脈の状態などを総合的に評価し、最適な治療方法をご提案します。

よくあるご質問

Q. 無症状でも治療は必要ですか?
→ 狭窄の程度によっては経過観察で十分な場合もあります。定期的な評価が大切です。
Q. カテーテル治療は安全ですか?
→ 低侵襲である一方、塞栓による脳梗塞リスクがあります。対策を講じながら慎重に実施します。