脳血管障害
脳動脈瘤
未破裂脳動脈瘤とは
脳動脈瘤とは、脳の血管が一部ふくらみ、コブ状になったものです。未破裂の状態では症状が出ないことが多く、健康診断や脳ドックで偶然見つかるケースが増えています。ただし、破裂するとくも膜下出血という重篤な状態を引き起こすため、適切な評価と治療の判断が重要です。
治療の考え方
未破裂脳動脈瘤の治療は、必ずしもすべての方に必要というわけではありません。動脈瘤の大きさ・場所・形状や、患者さんの年齢・全身状態・不安の程度などをふまえて、「経過観察」か「予防的治療(手術)」のいずれかを慎重に選びます。脳動脈瘤の破裂リスクを客観的に評価し、安心して治療を選べるよう丁寧な説明を心がけています。
主な治療方法
1. 血管内治療(コイル塞栓術)
足の付け根の血管から細いカテーテルを挿入し、動脈瘤の中にコイルを詰めて血流を遮断する治療です。頭を切らずに行える低侵襲治療で、入院期間も短く、ご高齢の方にも適しています。
• ◎ 身体への負担が少ない
• ◎ 傷跡が残らない
• △ 再発の可能性があるため、定期検査が必要
主な治療方法
2. 開頭クリッピング術
頭部を開いて、動脈瘤の入り口をクリップで確実に閉じる治療法です。根治性が高く、再発が少ないのが特徴です。
• ◎ 治療効果が長く続く
• ◎ あらゆる動脈瘤に対応可能
• △ 入院・回復にやや時間がかかる
3. フローダイバーターステント留置術
ステント(網目状の筒)を動脈瘤の入り口に留置し、血管からの動脈瘤への血流を遮断する治療です。時間をかけて動脈瘤が縮小・閉鎖していきます。
• ◎ 特に大きく広がった動脈瘤に有効
• ◎ 高い根治率
• △ 抗血小板薬の内服が必要(出血しやすくなる)
よくあるご質問
Q. 小さな動脈瘤でも手術が必要ですか?
→ 基本的には5mm以上が手術の目安ですが、場所や形、患者さんの不安の強さによっても検討します。
Q. 血管内治療と開頭手術、どちらがよいですか?
→ 動脈瘤の形や位置、患者さんの体の状態によって最適な方法は異なります。当院ではすべての選択肢から最適なものをご提案します。


