脳腫瘍

悪性脳腫瘍

悪性脳腫瘍について

脳腫瘍には数多くの分類があります。大きくは「良性」と「悪性」に分けられ、どちらかによって治療の方針が変わります。
良性の脳腫瘍は、手術で取りきることで治ることも多くあります。一方、悪性の脳腫瘍では、手術に加えて放射線治療や抗がん剤(化学療法)を組み合わせることが大切です。中でも、「神経膠腫(しんけいこうしゅ)」というタイプの腫瘍は、脳の中に広がるように進行するため、手術だけでは完全に取り除くのが難しい場合があります。このため、**手術・放射線・薬物治療を組み合わせた“初期治療”**を丁寧に行うことがとても重要です。

初期治療について

治療は、患者さんの症状や日常生活への影響をなるべく抑えながら、可能な限り腫瘍を摘出することから始まります。
その後、傷の回復を待って、放射線治療と抗がん剤の治療を並行して進めていきます。
• 放射線治療は、腫瘍のある場所とそのまわりに少し余裕を持たせた範囲に対して、1日1回・6週間ほど行います。
• **抗がん剤(テモゾロミド/商品名テモダール)**は、放射線と同時に使い始め、その後も継続して飲み薬で続けていきます(維持療法)。
• 治療のあとも、定期的なMRI検査で再発の有無をしっかり確認していきます。

再発・進行した場合の対応

悪性の脳腫瘍は、治療後に再び大きくなることもあります。
そのときの状態に応じて、次のような選択肢から治療法を検討していきます。
• 再手術やガンマナイフなどの放射線治療
• 抗がん剤の変更や追加(アバスチン、インターフェロンβ、ニドランなど)
再発や進行の状況、全身の状態などを総合的に見ながら、その方に合った治療法を一緒に考えていきます。

当院では、これまでの経験と最新の医学的知見をもとに、
患者さんとご家族の気持ちにも寄り添いながら、丁寧に治療を進めています。